●「Tシャツアート展」● ●●● 「Tシャツアート展」によせた私の気持ちあれこれ。 私が「きんこアートクラブ」と称して、様々な場所でいろんな人と創作活動をはじめてもう10年が経った。 ● そこで、今回私たちと知的障害者通所授産施設「れもんアート工房」が企画したのは「Tシャツアート展」。 さらに、それまでは利用者との創作活動を楽しむことが、私の役目だと思ってきたのだけれど、ただ創作活動を楽しむことだけではなく、彼らが生み出すアートの中からよりすばらしいものを見い出し、さらにそれを、商品として売り出す方向も考えていかなければならなくなった。 そうなると私自身の考えの中でいろいろな葛藤が生じてきた。 ● でも、開所1年、このTシャツプリント工房としては、そろそろ何かの結果を出さなければならない時期がやってきた。 そんなことを口にしているうちに、幸いにも協力してくれるというプロのデザイナーが4人も集まった。私自身もこの時点で、イラストレーターとしてではなくデザイナーとして関わることになる。 協力してくれたデザイナーさんたち 集まったデザインのカンプ いよいよ、「Tシャツアート展」のためのTシャツ作りが動き出した。今まで貯えていた彼らのすばらしい作品をそれぞれのデザイナーが持ち帰って、柄やTシャツの色を考慮してデザインしてもらい、データの形で持ち寄ることにした。 そのデザインをもとに現在、「れもんアート工房」で、プリント作業にとりかかっている。こうして、できあがったTシャツが売れていくと、イラストレーターとしての彼らが誕生することになる。 刷り上がったTシャツの1部 会期中は、デザイン、プリントされたTシャツ約100枚とその原画30点を合わせて展示・販売する予定にしている。利用者からアートが生まれてTシャツになるまでの過程も一緒に観ていただきたいものだ。 Tシャツカタログ 私はもう長年、アートボランティアとして福祉社会に携わってきたけれど、想像以上に視野が狭い社会のような気がしている。今私がやっている活動に関しても、施設側との価値観が一致しなければとうていやれることではないと思う。 ● 世間ではノーマライゼーションを掲げられて久しいけれど、現実は、まだまだ・・・。障害者、健常者というコトバで表現しなければいけないこと事態、不思議な気がする。 [ゆうあい]・[まんが教室]・[出前教室]・[アートクラブTOP]・[ホーム]・[れもんTOP] |
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